母の日の設計

おそらく猿人の後半段階において、死肉などをあさるスカベンジャー的な食生活のなかで、肉食を行うことにより、人間は脳の発達をふくめて新たな身体を手に入れたことになります。
これが新たな原人の出現へとつながったものと思われ、一七○万年前のタンザニアのオルドバイ渓谷で発見されたホモ・ハピリスは、身体的には猿人の特徴を残しながらも、頭脳的には原人に近い容量を有しています。 またオルドバイ遺跡では、ゾウ一体分の化石のそばから、多数の石器が出土しています。
さらに集落杜も認められることから、約二○○万年志)ろに、石器などを用いて肉食を伴った生活に支建えられ、猿人から原人へと展開をとげつつあったことが窺われます。 こうした頭脳の発達を背景に、さまざまな石器を造り出し、これを利用した狩猟・採集活動が、より活発化していった、と考えられるのです。
火の使用のはじまりさらに彼らの生活のうちでも、とくに重要なのが火の使用でした。 これによって、原人たちは、原初的な料理を行い、食の範囲を拡大させつつ、食生活をより豊かにさせていったのです。
ただ北京原人の火の利用については、かなり疑問視されており、彼らが住んだとされる周口店の洞窟も、住居とすべき確証はなく、その人骨は肉食獣の被害者だったとする説が、最近ではかなり有力となっています。 北京原人の火は、自然発火によるものと考えられていますが、ケニアのチェソワンジャ遺跡では、一四○万年前の火の使用痕跡が確認されており、さらに南アフリカのスワルトクランス洞窟では、一五○万〜一○○万年前に火を管理していたことが知られます。
これらは、自然発火を用いたものでしょうが、火の利用は、食生活の拡大ばかりでなく、寒冷地での暖房のほか、樟猛な肉食獣からの防備などにも応用していったものと思われます。 食物連鎖のトップに立つ。

こうして人間は、石器などの道具を造り、火を起こし管理しつつ使いこなすことで、次第に動物の覇者へとのし上がっていった、と考えられます。 とくに道具の製作と使用は、草食性の弱い動物だけでなく、巨大で樟猛な動物に対する狩猟という技術の発達を促しました。
狩猟そのものには、集団で挑む必要があり、脳を働かせて動物を倒すわけですが、これに最も重要な役割を果たしたのが言語です。 旧人たちも狩猟を行っていましたが、そこには、まだ生き延びるための限界があったことから、新人が生まれてきたと考えられます。

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